一日に二度。
全てを優しく包む時間。
始まりと、終わりと、平等に優しい。
涙がこぼれそうな、そんな時間。
そういえば、なぜ、僕は歩いているのか、良くわからない事もあるが、それが分からなくても歩いて来た道を眺めるのはそう悪くない事はわかる。多分、それが今のところ分かり得る事実なのだから。「次」に求める事を多く持っても、それに返ってくる「次」はあまりにもシンプルでそっけない。だからこそ、多く求めても意味が無いように思えるが、多く求める事も自由で、そこへ無限を求める事ができるのだと思う。
赤いテールランプが近くに感じる。
そんな涼しい風の吹く青い時間の土曜早朝。